年下君主




カフェのドアを開けると、聞き慣れた声と可愛い茶の制服姿の女の子。


俺って、もしかして強運⁉︎


目を丸くした柚子ちゃんが数回瞬き。


「えっ⁉︎やっ、大和⁉︎なんで⁉︎」

「一か八かで来ちゃった」

「急に来ないでよ〜‼︎来るなら事前に連絡ぐらいして‼︎」

「良いじゃんかー。俺、お客さんなんだし」

「確かにそうだけどさ〜……。こちらのお席どうぞ…」


俺相手に、やりにくそうな態度と口調。


でも、カフェ店員の柚子ちゃんもなかなか可愛いや。


絶対キレられるけど、出来るもんならキスしてぇな………。


「ご注文はどうします?」

「柚子ちゃんテイクアウト」

「では、お店から突き出してよろしいでしょうか?」

「…オレンジジュースお願いします」

「かしこまりました〜」


目の奥笑ってないってー‼︎


こんな日に限って、俺をフォローしてくれる奈々花ちゃんいないし。



数分後、コトッとテーブルに置かれたオレンジジュース。


柚子ちゃんが持って来てくれた。


「どうぞ。オレンジジュースです」

「どうも…」