年下君主




幸せを噛み締めて、大和の手を握り返した。


あたしより何倍も大きい男の子らしい手。


「柚子ちゃん。こっち向いて?」

「えっ?………んっ」


急に近付いた大和の端整な顔。


唇が重なり離れた瞬間、無邪気な笑顔をあたしに見せる。


「足りねぇな。もっと、柚子ちゃんとキスしたい」

「ふふっ。今日ぐらいは大和の言う事聞いてあげるね?」

「ありがと。じゃあ俺、我慢しない」

「いつもしてないクセに〜」

「うるせーよ」


口は悪いけど、優しいキスが大和の好きなとこ。


こんなに好きになるなんて思ってなかった…。



「今日泊まってく?」

「泊まらないよ‼︎家帰る‼︎」

「ははっ‼︎嘘だって。送ってく」

「ありがとね?嬉しい‼︎」

「俺は泊まってくれた方が嬉しい」


眉毛を下げて困った様に笑う姿も可愛くて。


寂しがりで甘えんぼな大和も好きだよ?


バイトばかりじゃなく、たまには大和サービスしてあげても良いかもね。