年下君主




そして、広いプールでは大和がずっとくっついて来た。


こうゆうとこ、なんか可愛いんだよね〜。


「2人っきりになりてぇな…」

「今でも十分、2人きりみたいなもんだよ」

「ちげーよ。俺らだけの空間ってこと」


耳元で囁かれ、お腹に回る腕がくすぐったい。


プールに入ってるのに熱いや……。



夕方、少し肌寒くなった頃に今日のプールはお開き。


みんな帰って行く中で、奈々花だけは上機嫌。


「奈々花ちゃん。俺、車で送ってくよ」

「やった‼︎ありがとうございます‼︎」

「いいえ〜。可愛い子1人で帰すわけに行かないじゃん」

「かっ、か、可愛いって言われた……」


嬉しそうで何より。


奈々花と真さんが帰ると、大和が望んでた2人きりの空間。


プールサイドに座っていると、そっと指が重なった。


「冷たい…。寒くね?」

「大丈夫だよ」

「風邪引いたら困るし、これ着とけ」

「ありがとう…」


すごく大きいグレーのパーカー。


微かに大和の香水の匂いがする。


着てみても大和に包まれてる感じが好き。