………とは言っても、初めて来たカラオケ。
この雰囲気苦手過ぎるー……。
「大和君‼︎次、一緒に歌わない?」
「え〜…。俺、音痴だから無理」
「そうなの〜⁉︎逆に聴きたいなぁ〜♪」
バカか。
やっぱり、俺には浮気は出来ねぇかも…。
夜7時過ぎに解散した俺ら。
俺、カラオケ苦手だ。
「大和。途中まで帰るべ」
「翔太郎…」
翔太郎と2人で歩く駅までの道のり。
コイツには全てお見通しらしい。
「どーせ、彼女とケンカでもしたんだろ?大和のわがままで」
「でも、俺は悪くねぇ‼︎」
「その考えやめろ。夏休み近いのにケンカしてどーすんの?」
「会わないから良いんだよ…」
「ふーん。この意地っ張り‼︎」
ドカッとケツに蹴り入れられた…。
痛いし。
胸元のネックレスに触れる度、柚子ちゃんに会いたくなるし。
それだけ俺は柚子ちゃんにハマってる。