年下君主




ちょっとヘコみ気味で柚子ちゃんと別れた夜。


もらったプレゼントのネックレスは嬉し過ぎて速攻付けた。



次の日の学校では、クラスのヤツらに俺のネックレス自慢大会。


隣の席の翔太郎は明らかに呆れてる。


「彼女バカだな〜。ほんと」

「わりぃかよ」

「いや、全然。まぁ、大和が彼女自慢する度に他の女の子は不満気だけどね」

「…なんで?」

「ド直球なクセにバカだよな…。ちゃんと彼女守ってやれよ?」


そんなこと今更言われなくても分かってる。


俺、彼氏だし。


柚子ちゃんに嫌な事するヤツいたら、全力で守ってやるつもり。



「あ、そうだ。放課後、クラスのヤツらとカラオケ行こうってなってるけど。大和来る?」

「メンバーによる。誰来んの?」

「女子は、レナちゃんと…」

「俺パス。彼女いるから女の子と遊ばねぇ」

「つまんねぇの〜‼︎」


翔太郎になんて言われようと良いの。


浮気紛いなことしたくない。



それに放課後は、柚子ちゃんと一緒にいられる貴重な時間。


最近、柚子ちゃんの教室まで迎えに行くのも俺の日課。