年下君主




【大和side】



物心ついた時から、毎年恒例の俺の誕生日パーティー。


家族や、父さんの仕事関係の人が多勢集まる場所でもある。


だから、俺は大切な彼女の柚子ちゃんを誘ったものの………。



「ねぇねぇ、大和〜♪」


俺の右腕にしがみつき、甘ったるい声で話す幼なじみの茉咲。


アメリカにいた頃から、けっこー仲良くしてた方で。


日本に来てから高校は別々。


茉咲は、有名な所謂お嬢様学校に入学した。


「あっ‼︎大和、余所見した‼︎聞いてるぅ〜?」

「仕方ねぇだろ。柚子ちゃん見てんだから」

「浮気発言〜‼︎」

「なんだよ、お前…。欲求不満か?」

「え〜。そうだよ、って言ったら大和が満たしてくれるの?」


ダメだ……。


コイツには何言っても聞かない。


俺の考えの甘さがバカだったー…。


「つーか、もうお前離れろ」

「はぁ⁉︎ちょっと‼︎大和〜‼︎」


半ば強引に茉咲を突き放して、母さんと話してる柚子ちゃんの所へ。


柚子ちゃんとこが一番安心すんだよ。