年下君主




茉咲ちゃんに敵うモノは、何も持ってない。


だけど、一つだけ負けないモノあるよ。


「なんか、ごめんな…。アイツ、俺がアメリカにいた時の幼なじみでさ」

「そうなんだ…。すっごく可愛いよね‼︎」

「俺にしたら柚子ちゃんの方が可愛いね。だから、気にすんなよ?」

「気にしてないよ‼︎だって、大和を好きな気持ちは誰にも負けないし」


そう告げた瞬間、大和の頬が赤く染まる。


大和が照れるなんてレア‼︎


「うるせぇよ…。バカ…」

「あっ、照れてるでしょ?」

「襲われてぇの?」

「襲えないクセに〜」

「俺の部屋、防音設備整ってるけど。どーする?」

「ごめんなさい。調子に乗りました」


ごしゃごしゃと頭を撫でられ、更に抱き寄せられる。


人前で恥ずかしい…‼︎


大和は余裕の表情なんだけどね……。



「俺は、柚子ちゃんが一番好き。キスしたい」

「…っ、ダメ‼︎」

「つまんねぇの〜」



大和に釣り合う女の子じゃないのは分かってる。


せめて、好きな気持ちは負けたくないじゃん?


絶対に譲れないんだから‼︎