年下君主




嬉しくて堪らない……。


この気持ちを伝えたくて、左隣に座る大和の手をぎゅっと握ってみた。


「どうした?」

「ううん。なんでもない‼︎」

「なんだよー、それ」


文句言いつつも、握り返してくれるの。


あたしって幸せ者だよ。



そんな時だった。


大和と繋がれた手が、誰かにぎゅっと握られ引き離された。


「ちょっと‼︎アンタなんなの⁉︎大和にくっつき過ぎよっ‼︎」

「へっ⁉︎す、すいません‼︎」

「英語も喋れないクセに、大和の隣なんて生意気よ」

「おい、茉咲。俺の彼女イジメんのやめろって」

「かっ、彼女〜⁉︎嘘よ‼︎だって、あたしの方が可愛いもん‼︎」


確かに、あたしの数千倍は可愛い…。


柔らかそうな茶髪のロングヘア。


全体的に華奢で、色白で、目鼻立ちのハッキリした美少女。


「ねぇ。アンタ名前と歳は?」

「三条柚子です…。高校2年で、大和の1コ上です…」

「年上〜⁉︎どんな色仕掛け使ったのか教えなさいよ‼︎」


色仕掛け⁉︎


使えるなら使いたいわ………。