乾いた俺の金髪はセットしてないぺっちゃんこ。
柚子ちゃんの前でカッコ悪……。
「あはは‼︎可愛い〜‼︎なんか、大和が幼く見える‼︎」
「バカにしてたら、ほんとに襲ってやる」
「大和は優しいからそんな事しないよ」
「柚子ちゃんってズルイ…」
「ズルくない。だって、優しいのは事実でしょ」
優しい笑顔を浮かべて、俺の顔を覗く。
この笑顔とか、声とか全部好きだな…。
堪らなくなって、柚子ちゃんを引き寄せてキスをした。
「…んっ、大和…?」
「もっと俺のこと好きになれ」
「もう十分に好きだよ〜」
「足りねぇ。だって、俺すげー柚子ちゃんのこと好きー‼︎」
「ぎゃっ‼︎押し倒すな〜‼︎」
床に二人で寝っ転がり、柚子ちゃんにくっつく。
さりげなく、握ってくれる手が好き。
「大和に泊まってほしいな…」
「俺は大歓迎」
「お父さんとお母さん帰って来るからダメだね」
「期待したんだけど…」
「ごめん‼︎また今度ね‼︎」
また……なんて、いつか分からない約束に期待する。
惚れた弱味。