年下君主




キスの途中、大和の指がブラウスのボタンに触れた。


食われる⁉︎


「…っ、大和‼︎ダメ‼︎嫌いになるよ‼︎」

「はぁ⁉︎それは……ヤダ」

「じゃあ、我慢してね?」

「すげー不完全燃焼…」


ベッドに座り項垂れる様子。


シュンとした姿は、ちょっと可愛いかも……。


「なんもシねぇから、ここ来て」

「いつも思うけど、重たくないの?」

「全く。ずっとこのままでいたいぐらい…」


あたしを膝に乗せ、肩に顔を埋める。


大和のキレイな金髪が少しくすぐったい。


「柚子ちゃん。好き…」

「は、恥ずかしいから……」

「なんで?柚子ちゃんは、俺のこと好きじゃねーの?」

「好きだけどさ〜…」

「それなら触って良い⁉︎…痛っ‼︎」


調子に乗り過ぎてる大和の金髪をスパっと叩いた。


勉強しに来たのに、なんで触られるのよ‼︎


それでも憎めないのが、大和なんだよね〜…。



「柚子ちゃんは特別だから、いつでも勉強教えてやる」

「ありがと…」

「またお礼のキスもらうけど」


ちゅっと軽く響いたリップ音。


ぶわっと全身が熱くなった…。