次の日、あたしは大和のお家に呼ばれた。
2回目の大豪邸……。
お家の人は留守みたい。
「俺の部屋で良いよな」
「勉強出来れば、どこでも」
「じゃあ………ココ来る?」
「行きません」
ベッドを指差す大和。
拒否すれば、ものすごい不機嫌な顔で舌打ち。
あたし、勉強教わりに来たんだけど⁉︎
「で?柚子ちゃんは、どこ分かんないの?」
「文法的なところは全部…。特に長文読解が苦手で……」
「ふーん…。これ、3歳児でも分かるぞ」
「大和は帰国子女だからでしょ〜‼︎」
「家庭教師にそんな口聞いて良いのかよ。今は俺のが立場上〜」
めちゃくちゃ腹立つー‼︎
なのに、否定出来ない……。
しかも分かりやすく教えてくれるから、尚更悔しいよ‼︎
「名詞と主語ぐちゃぐちゃ」
「うぅ〜…」
「副詞抜けてんぞ」
「ぐぅ〜…。分かんない…」
「文句言ってねーで、手動かせ‼︎」
甘い大和はどこ⁉︎
すっごいスパルタ‼︎