職員室に提出しに行ったら、古文のおばちゃん先生もびっくりしてた。


これも全部、柚子ちゃんのおかげ‼︎



「早く終わって良かったね‼︎帰ろっか‼︎」

「あ、その前に…」

「大和…?んっ…」


たった数秒、触れるだけのキス。


言葉で伝え切れない分の俺からのお礼。


「ありがとう。すげー助かった」

「ど、どういたしまして……」

「顔赤くなってるけど?大丈夫?」

「だっ、大丈夫じゃないよ‼︎急にキスするから…っ‼︎」

「照れてる顔も、超好き」


前髪にキスをすると、顔を隠して俺の前を歩く。


どんな柚子ちゃんも大好きなんだ。


「急にキスするのは、やめて…?」

「ヤダね。愛情表現の一つなんで」

「大和は言っても聞かないよね〜…」

「分かってんじゃん」


好きだ、って思った瞬間に伝えたいから。


こんなに俺を惚れさせた責任は取ってもらわないとな?