年下君主




数日後、また体育で賭けをして勝った俺は翔太郎と学食に来た。


「で?何食うの?」

「今日はBランチの気分だ」

「絶対、高い方選んだだろ‼︎」


なんて、言い合いしてる時にパッと目に付いた女の子。


学食に柚子ちゃんがいる‼︎


奈々花ちゃんもいるから絶対そうだ‼︎


「翔太郎。柚子ちゃんがいるから、向こうで食う」

「へぇ〜。学食とか珍しい」



運良い事に柚子ちゃんの隣空いてる。


今日の俺ラッキー。


「隣、座っても良い?」

「あっ‼︎大和‼︎」

「じゃあ、俺は奈々花さんの隣座ろ〜っと」

「翔太郎君だ‼︎どうぞ〜」


昼まで一緒にいられるのは最高…。


ニヤけそうだ〜……。


「大和、Bランチにしたんだね」

「そうそう。翔太郎の奢り」

「あんまり翔太郎君に奢らせたらダメだよ?ねっ?」

「ほんとそれ」


柚子ちゃんの言葉に、勝ち誇った顔の翔太郎。


なんも言えねぇな…。