年下君主




【大和side】



湿った空気が立ち込む、ホコリっぽい空き教室。


雑に置かれた机に座る俺の膝の上には、大好きなヤツ。


何回キスしても足りねぇ……。


背中に回された手とか、苦しそうな表情が堪らなく好きだ。


「…んっ、もうヤダ…っ」

「無理。まだ離さねぇ…」

「大和っ…」


もっと、俺の名前呼んで?


柚子ちゃんに「大和」って呼ばれるの大好き。


抱き心地も最高………。



そんな俺らの時間を断ち切る様に、授業終了のチャイムが鳴った。


「大和…。次の授業出たい…」

「全然良いよ」

「はっ、はい⁉︎」

「次、体育だから授業出る‼︎放課後、教室まで迎えに行くから。またなっ」

「ちょっと‼︎大和〜‼︎」


ごめんな、柚子ちゃん。


俺、体育で思いっ切り弾けて来る‼︎


つーか、むしろ体育があれば他の授業いらねぇ。



体育館までの途中の廊下で、翔太郎と合流。


呆れた顔を向けられた。


「お前、また彼女といたのか。柚子ちゃんだっけ?」

「そっ。イチャイチャしてた」

「ははっ‼︎好きだねぇ〜」


好きで好きで仕方ねぇの。