佑馬や大和君が停学になり3日後。
放課後、奈々花と2人で担任に呼び出された。
「佐伯。悪いが、このプリントや課題を松下に届けてくれ」
「あたしが佑馬にですか〜⁉︎」
「あぁ。三条は、小野先生の所に行く様にな」
奈々花は、佑馬に届け物。
そして、なぜかあたしは1年生の担任のおばちゃん先生のとこへ。
確か、1年1組の担任だっけ?
「小野先生。三条ですが…」
「あら‼︎三条さん、学年違うのに急にごめんね〜」
「いえ……」
「この封筒、ウチのクラスの瀧原に届けてくれる〜?」
瀧原…?
瀧原って、まさか…‼︎
「いやね、瀧原が、柚子ちゃんじゃなきゃ受け取らない‼︎って電話でゴネるのよ‼︎」
「ええっ⁉︎それで、あたしが⁉︎」
「そうなの。だから、お願いしたいのよ〜。これ、瀧原の住所ねっ‼︎」
大和君のわがまま‼︎
自由奔放で生意気過ぎる……。
小野先生も可哀想だし断れず、結局あたしはメモの住所を頼りに駅まで行く。
大和君は電車通学なんだ…。