年下君主




心のモヤが取れて、スッキリ過ごしてたある日の事。


放課後、翔太郎と下駄箱に行くと俺の大好きな子の姿。


「あっ……もしかして俺ジャマ?」

「おう。じゃあね〜、翔太郎君」

「ひっど‼︎お前、俺の扱い雑過ぎ‼︎」


翔太郎を大至急帰らせて、俺と柚子ちゃんの2人きり‼︎


………って、期待してたのに。



「柚子ちゃん。一緒に帰ろ」

「大和君‼︎あの…えっと…」


口を紡ぐ柚子ちゃんの後ろには、見た事無い男の先輩。


まさかの…彼氏、とか?


「お前いっつも柚子になんの用だよ」

「関係ねぇだろ。つーか、お前柚子ちゃんの何?」

「1年のクセに口の聞き方も知らねぇのかよ‼︎おい‼︎」

「佑馬‼︎やめてよ‼︎何してんの‼︎」


入れ首掴んで来るし、コイツ、すげぇケンカ腰。


俺の方が背高いのが、まだ威圧感出せるし救い……。


「もう絶対、柚子に手ぇ出すな‼︎」

「ヤダ。俺、柚子ちゃんのこと本気で好きだから」

「…っ‼︎なんだと…っ」


鈍い音に目を閉じた時はもう遅くて。


口ん中に、じわーっと血の味が滲んだ。


久々殴られたっての……。