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最寄り駅で降り、山崎製作所に辿り着いたところで事件は起きた。
門のすぐ脇にあるセキュリティールームのガードマンに用件を伝えた私は、ガードマンの思わぬ一言に凍りついたのだ。
「シリアルIDを入力願います」
差し出された電子パネルを見て息を飲む私。
「え?」
「わが社は、定時後の来客全ての方にシリアルIDを入力していただくシステムをとっておりますがご存じありませんか?」
たちまち、スーッと全身が冷たくなっていく。
出向者である私は、シリアルIDを知らないという旨を一体どう伝えればいいのか迷い、思わず絶句した。
「セキュリティー強化の為に、内部との取り継ぎはできかねます。シリアルIDをご入力されますと、ご希望の課につながるゲートを通過できますので」
……嘘でしょ、なにそれ……。
でも、図面の納期は今日の午後八時までだ。
時計を見るとあと10分しかなかった。
最寄り駅で降り、山崎製作所に辿り着いたところで事件は起きた。
門のすぐ脇にあるセキュリティールームのガードマンに用件を伝えた私は、ガードマンの思わぬ一言に凍りついたのだ。
「シリアルIDを入力願います」
差し出された電子パネルを見て息を飲む私。
「え?」
「わが社は、定時後の来客全ての方にシリアルIDを入力していただくシステムをとっておりますがご存じありませんか?」
たちまち、スーッと全身が冷たくなっていく。
出向者である私は、シリアルIDを知らないという旨を一体どう伝えればいいのか迷い、思わず絶句した。
「セキュリティー強化の為に、内部との取り継ぎはできかねます。シリアルIDをご入力されますと、ご希望の課につながるゲートを通過できますので」
……嘘でしょ、なにそれ……。
でも、図面の納期は今日の午後八時までだ。
時計を見るとあと10分しかなかった。


