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最寄り駅に降り立ち、コンビニで小さなお弁当と缶ビールを買うと、私は近道をするために公園を突っ切ろうと足を進めた。
その途端にライトアップされた噴水が、ゆっくりと圧力をまして天に向かい、私は少し視線を上げた。
吹き出す水にカラフルなライトが混ざり合い、なんだか美味しそうだ。
「甘かったら面白いかもなー」
何の気なしに呟いて、噴水から眼をそらした途端、
「甘そうでも飲むなよ」
へっ?!
驚いて声のした方を見ると、図面ケースを肩に掛けた篠宮さんが笑っていた。
「こんばんは」
「篠宮さん……先日はお世話になりました。あの、どうしたんですか?まだお仕事ですか?」
図面ケースに眼をやりながら私がそう尋ねると、篠宮さんは少し首を振った。
「打ち合わせだったんだ。今から帰るところ。真優ちゃんは?今帰り?」
そう言いながら私を見た篠宮さんは、スーツにネクタイの完全にビジネスマンスタイルだった。
……なんだ、このカッコ良さは。
長身で頭が小さくて、広い肩幅が眼をひく。
最寄り駅に降り立ち、コンビニで小さなお弁当と缶ビールを買うと、私は近道をするために公園を突っ切ろうと足を進めた。
その途端にライトアップされた噴水が、ゆっくりと圧力をまして天に向かい、私は少し視線を上げた。
吹き出す水にカラフルなライトが混ざり合い、なんだか美味しそうだ。
「甘かったら面白いかもなー」
何の気なしに呟いて、噴水から眼をそらした途端、
「甘そうでも飲むなよ」
へっ?!
驚いて声のした方を見ると、図面ケースを肩に掛けた篠宮さんが笑っていた。
「こんばんは」
「篠宮さん……先日はお世話になりました。あの、どうしたんですか?まだお仕事ですか?」
図面ケースに眼をやりながら私がそう尋ねると、篠宮さんは少し首を振った。
「打ち合わせだったんだ。今から帰るところ。真優ちゃんは?今帰り?」
そう言いながら私を見た篠宮さんは、スーツにネクタイの完全にビジネスマンスタイルだった。
……なんだ、このカッコ良さは。
長身で頭が小さくて、広い肩幅が眼をひく。


