****
シャワーを浴び、酔いが覚めたのをいいことに、私は冷蔵庫の缶ビールに手を伸ばした。
眠れないのは嫌だったから。
でも結局深夜になっても眠れず、明け方になってようやく放置していたスマホに手を伸ばした。
篠宮さんからの連絡は何もなかった。
それが、私に対する篠宮さんの感情の表れだと思うしかなかった。
白々と明け始めた日の光が、徐々に部屋を明るく変えていく。
私はゆっくりとベッドから起き上がるとバスルームへと向かった。
鏡を覗き込んで少し拍子抜けして、私は自分の頬を両手で包み込んだ。
……もっとヒドイ顔を想像していたのに……大した事ない。
多少の浮腫みはあるものの、眼も腫れてないし顔色も悪くない。
鏡を見ながら考える。
……好きな人に相手にされないなんて、よくある話だ。
……そうだよね。……今の段階で諦めた方がいい。
だって彼は見た目も素晴らしくて、あんな立派な会社を経営していて……。
月並みな言い方だけど、私とは釣り合わないもの。
よく考えたらひとときのトキメキを味わっただけで、浮き足立っていただけで、それが覚めただけで……。
シャワーを浴び、酔いが覚めたのをいいことに、私は冷蔵庫の缶ビールに手を伸ばした。
眠れないのは嫌だったから。
でも結局深夜になっても眠れず、明け方になってようやく放置していたスマホに手を伸ばした。
篠宮さんからの連絡は何もなかった。
それが、私に対する篠宮さんの感情の表れだと思うしかなかった。
白々と明け始めた日の光が、徐々に部屋を明るく変えていく。
私はゆっくりとベッドから起き上がるとバスルームへと向かった。
鏡を覗き込んで少し拍子抜けして、私は自分の頬を両手で包み込んだ。
……もっとヒドイ顔を想像していたのに……大した事ない。
多少の浮腫みはあるものの、眼も腫れてないし顔色も悪くない。
鏡を見ながら考える。
……好きな人に相手にされないなんて、よくある話だ。
……そうだよね。……今の段階で諦めた方がいい。
だって彼は見た目も素晴らしくて、あんな立派な会社を経営していて……。
月並みな言い方だけど、私とは釣り合わないもの。
よく考えたらひとときのトキメキを味わっただけで、浮き足立っていただけで、それが覚めただけで……。


