……明日も佐伯さんと顔を合わせなければならないという事実が私の胸に重くのし掛かり憂鬱だ。
私は暫く動く気になれず、そのままの状態で眠りに落ちていった。
****
数日後。
あのブレイクルームの一件以来、佐伯さんは私を目の敵にする事はなかった。
それどころか必要最低限の会話しか交わさず、彼女は私と眼を合わそうともしなかった。
「この加工図、すぐに源川コーポレーションの製作課にメールしてもらえる?担当者は金田さん。電話もお願い」
「分かりました」
私はスマホを取り出すと、現場の金田さんに電話をかけた。
『はい。真優ちゃん?』
「金田さん、お久しぶりです。デザインタフで作成した加工図面送ります。オフィスに行ってプリントアウトしてもらってください。機種名大丈夫ですか?」
『あー、昼イチから取りかかる予定のヤツね。機種名は、メモしてるから大丈夫だよ。一時には段取り始められるとおもうんだけど、ちょっと今鋳造でトラブル発生してさあ、工程組み直しなんだ。で、現場全体が超忙しくって』
「鋳造でなにかあったんですか?」
「上山のミスで、溶接した金型が割れちゃったんだ」
私は暫く動く気になれず、そのままの状態で眠りに落ちていった。
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数日後。
あのブレイクルームの一件以来、佐伯さんは私を目の敵にする事はなかった。
それどころか必要最低限の会話しか交わさず、彼女は私と眼を合わそうともしなかった。
「この加工図、すぐに源川コーポレーションの製作課にメールしてもらえる?担当者は金田さん。電話もお願い」
「分かりました」
私はスマホを取り出すと、現場の金田さんに電話をかけた。
『はい。真優ちゃん?』
「金田さん、お久しぶりです。デザインタフで作成した加工図面送ります。オフィスに行ってプリントアウトしてもらってください。機種名大丈夫ですか?」
『あー、昼イチから取りかかる予定のヤツね。機種名は、メモしてるから大丈夫だよ。一時には段取り始められるとおもうんだけど、ちょっと今鋳造でトラブル発生してさあ、工程組み直しなんだ。で、現場全体が超忙しくって』
「鋳造でなにかあったんですか?」
「上山のミスで、溶接した金型が割れちゃったんだ」


