「はへ……? あ、あの…えっと…か、かい!!」


快は、代わりに男の子からペンを受け取ると


「ペン、ありがとうございます。でも俺しか触るの禁止なんで」



なにこれ……。



快、絶対おかしいよ。


「ちょ、快! どうしたの? ペン拾ってもらっただけだよ…?」


それに、みんなにすっごく見られてる!!!



「ねえ、杏」


「は、はい!」



『もう、優しいイジワルしかしないから、俺のになりなよ』


「……か、かい……っ」


耳元で色っぽい声を出してきた快に、私は全身から、かああ……っとなって顔を手で隠した。



「……イジワルすることに変わりはないじゃんかあ~……」