根気よくG県内を捜す。


 J県からの応援はなく、孤立していた。


 だが、捜査を続ける。


 無駄足を踏んでいるのも承知で。


 その日も昼食を取り、買っていた缶コーヒーを飲んで、また外回りする。


 疲労はあった。


 何かと嫌な感じで。


 もちろん、伊里町に対しても見せないのだが……。


 それに相方はハンドルを握りながら、運転している。


 ひたすら冬の路上を走り続けた。


 ずっと。