「――よろしゅうございますかお嬢様」





あんまりにもメイドがうるさいので家に帰ると。

今度はメイドをまとめるメイド長のオバサンがが部屋の前で待っていて、嫌な予感がした。

予感は的中し約1時間ほどわたしはお説教を受けていた。




何度も聞いた“よろしゅうございますかお嬢様”

この後言うことは勉強の出来ないわたしでもわかる。





「お嬢様は我がソレイユ王国の次期国王。
しかもただの国王ではありません。

国王は国王でも、100代目にして初めての女性の国王様となるのです。

良い加減ご自分の身分をわきまえて行動なさってください」





まるで機械のように話すメイド長のオバサン。

わたしは再び大きな溜息をつきながら頷いた




「ごめんなさい。
以後気を付けます。

わたしはソレイユ王国次期国王の身分を考えて行動します」


「それでよろしいのですよお嬢様」




わたしの心にもない言葉を聞いたメイド長のオバサンは

「それではしっかり国学をお勉強なさいませ」と部屋を出て行った。




……さっさと出てってよ、ふん。