「人手が足りなかったら、総務か人事から異動させることもある。
問題ない。
今はギリギリの人数で回してるから、本当は秘書も人が足らないんだ。
だが、まあ、人数は上から削るべきだからな」
確かに。
人員削減するときは、まず、言い出しっぺからするものだ。
秘書、人事、総務から人が削られる。
「とりあえず、今、忙しいから、総務からお前を借りることにしよう。
本当に忙しいしな。
お前が仕事が出来るのは聞いてるし」
と言うので、
「え、誰にですか?」
と言うと、
「前のお前の上司にだよ」
と言われる。
「お知り合いとか……」
と窺うように訊くと、違う、と渚は言う。
「お前の派遣会社の人間が聞いたそうだ。
上司にビールをかけて辞めた話をお前、正直に派遣会社にしてたろう。
たまたま、その上司の知り合いが居たらしくて、問題のある社員だったのか聞いてみたそうだぞ。
仕事の出来る社員だった、と言ってたそうだ」
「そ……そうなんですか」
問題ない。
今はギリギリの人数で回してるから、本当は秘書も人が足らないんだ。
だが、まあ、人数は上から削るべきだからな」
確かに。
人員削減するときは、まず、言い出しっぺからするものだ。
秘書、人事、総務から人が削られる。
「とりあえず、今、忙しいから、総務からお前を借りることにしよう。
本当に忙しいしな。
お前が仕事が出来るのは聞いてるし」
と言うので、
「え、誰にですか?」
と言うと、
「前のお前の上司にだよ」
と言われる。
「お知り合いとか……」
と窺うように訊くと、違う、と渚は言う。
「お前の派遣会社の人間が聞いたそうだ。
上司にビールをかけて辞めた話をお前、正直に派遣会社にしてたろう。
たまたま、その上司の知り合いが居たらしくて、問題のある社員だったのか聞いてみたそうだぞ。
仕事の出来る社員だった、と言ってたそうだ」
「そ……そうなんですか」



