そのとき、
「蓮」
と声がした。
「おにい様」
渚が手を離して、立ち上がる。
スーツではないが、比較的、フォーマルな格好をした港が立っていた。
昔は自分とよく似ていたが、さすが、年とともに、顔も雰囲気も変わり、今では、港は父に似てきていた。
……のはいいのだが、その後ろに誰か連れている。
「……羽田(はだ)さん」
そちらを凝視したまま、渚が言う。
「誰だ」
「課長代理です」
「これがか」
「実は、おにいちゃんが真面目に働いてた頃のお友達なんです」
最初はそれで親しく話すようになったんだったと遠い過去を思い出す。
「蓮、真面目に働いてた頃ってなんだ」
と港は苦笑いしている。
「秋津は飛び出したが、俺は今でも、ちゃんと働いてるぞ」
そりゃわかってますけどねー。
おじい様からしたら、放蕩ですよ、と思っていると、
「蓮」
と羽田が呼びかけてきた。
「蓮」
と声がした。
「おにい様」
渚が手を離して、立ち上がる。
スーツではないが、比較的、フォーマルな格好をした港が立っていた。
昔は自分とよく似ていたが、さすが、年とともに、顔も雰囲気も変わり、今では、港は父に似てきていた。
……のはいいのだが、その後ろに誰か連れている。
「……羽田(はだ)さん」
そちらを凝視したまま、渚が言う。
「誰だ」
「課長代理です」
「これがか」
「実は、おにいちゃんが真面目に働いてた頃のお友達なんです」
最初はそれで親しく話すようになったんだったと遠い過去を思い出す。
「蓮、真面目に働いてた頃ってなんだ」
と港は苦笑いしている。
「秋津は飛び出したが、俺は今でも、ちゃんと働いてるぞ」
そりゃわかってますけどねー。
おじい様からしたら、放蕩ですよ、と思っていると、
「蓮」
と羽田が呼びかけてきた。



