「あれっ?
この手錠、本物じゃないですか」
しばらくして、やっと嘘発見器を外してもらった蓮は、寝たまま、手錠をいじってみる。
「それはな。
俺が子供の頃、悪いことした俺を徳田が机につなぐときに使ってたんだ」
どんな使用人だ、と思うが、未来の母親もそんな感じだった。
子供の渚が、もうしません、と可愛らしく泣きじゃくる様を想像し、つい、笑ってしまう。
が、今、横に居る渚は、
「はめてやろうか」
とにやりと笑う。
可愛らしい頃会いたかったな……とちょっと思った。
「……嫌ですよ」
と言いながら、こっちはもともとそのつもりで持ってきましたね? と思う。
「それにしても、徳田さんは何処からこんなものを仕入れてくるんですか」
「さあ?
うちには警察の人間もよく出入りしてるからな。
徳田は若い頃は綺麗だったから、誰かに頼んだか、ちょろまかしたかしたんじゃないか?」
と言ってくる。
それは軽く犯罪ではないだろうか……。



