「高速道路を走る焼き芋屋みたいな人なのに。
『や』って聞こえた瞬間には居ないのよ。
子供の頃、あ、お父様、と思って、描いた絵を見せようと振り返った瞬間に、もう居ないのよ」
んー、まあ、そういう人だけどね、と未来は苦笑いする。
「和博さん、稗田社長のことを人の話をまったく聞かない、悪魔みたいな男だって言ってるみたいだよ」
「……なにひとつ、嘘も誇張もない気がするのは気のせいかしらね」
愛を持ってしても、そこはかばえない、と思っていた。
「まあ、和博さんの戯言なんて、誰も聞いてないけどね」
そう切って捨てる未来に、昔から、和博さんと遊んでたくせにな……と思っていると、
「それはともかく、稗田の後継ぎとって言うのはまずいんじゃないかって話になってるよ」
と心配していたことを言ってくる。
「結構、業種がバッティングしてるからねー」
「たぶん。
それは言われるんじゃないかと思ってたけど。
でも、私は家を出るから関係な……」
「ほんとに出られる? 蓮」
真っ直ぐに自分を見据えて、未来は言ってくる。
『や』って聞こえた瞬間には居ないのよ。
子供の頃、あ、お父様、と思って、描いた絵を見せようと振り返った瞬間に、もう居ないのよ」
んー、まあ、そういう人だけどね、と未来は苦笑いする。
「和博さん、稗田社長のことを人の話をまったく聞かない、悪魔みたいな男だって言ってるみたいだよ」
「……なにひとつ、嘘も誇張もない気がするのは気のせいかしらね」
愛を持ってしても、そこはかばえない、と思っていた。
「まあ、和博さんの戯言なんて、誰も聞いてないけどね」
そう切って捨てる未来に、昔から、和博さんと遊んでたくせにな……と思っていると、
「それはともかく、稗田の後継ぎとって言うのはまずいんじゃないかって話になってるよ」
と心配していたことを言ってくる。
「結構、業種がバッティングしてるからねー」
「たぶん。
それは言われるんじゃないかと思ってたけど。
でも、私は家を出るから関係な……」
「ほんとに出られる? 蓮」
真っ直ぐに自分を見据えて、未来は言ってくる。



