「ビッグボアライフルじゃないですか。
最初、エアーかと思いましたよ」
と言いながら、蓮は、感心したように、ライフルの銃身に触れてみている。
比較的口径の大きなライフルを使ってやるのがビッグボアライフル射撃だ。
これを所持できるということは、渚が長く競技射撃をやっていて、実績もあると蓮にはわかっているようだった。
「射撃って、海外でやってるだけかと思ってました」
「学生時代、脇田も最初一緒にやってたんだが、こいつは、途中でやめたから」
と渚がこちらを指差す。
「っていうか、見ただけでわかる秋津さんが怖いんだけど……」
と奏汰が引きつった笑いを見せている。
蓮を脅したことがあるから、自分も撃たれる、とでも思っているのだろうか。
渚が蓮に向かって言う。
「お前は俺がライフル射撃をやっているのも知らなかった。
俺はお前のことならなんでも知ってるのに、お前は知らなさすぎだ」
探究心がなさすぎる、と蓮は怒られていた。



