小鳥が十一時半をお知らせしている。
「帰らないと、渚さんっ。
渚さんっ。
明日も仕事ですよっ」
と呼びかけてみたが起きない。
まあ、疲れてるのかな、と思い、三十分ほど寝かせることにした。
だが、どうやら、自身も疲れていたらしく、蓮もまた、爆睡していた。
目を覚ましたら、二時間経っていて。
しかも、何故、目が覚めたのかと思ったら、渚のスマホに着信していたからだった。
渚を膝に乗せたまま、テーブルの上で鳴りながら激しく揺れるスマホを身を乗り出して見ると、自宅、と表示されていた。
ぎゃーっ。
自宅っ。
手を伸ばして、なんとかそれを取ろうとするが、指先が当たって、弾かれ、ラグの上に落ちてしまう。
まあ、頭を持ち上げた方が起きるか、と渚の頭を下ろそうとした。
重いそれをなんとか持ち上げ、ソファに降ろしたはいいが、軽くなった足に一気に痺れが来て、スマホを取るどころの騒ぎではない。
蓮は、スマホに手を伸ばしたまま、ラグの上で悶絶する。
今、未来が来たら、面白がって、足を叩きまくるところだな、と思った。
『こうした方が早く治るんだよー』
と嘘かほんとかわからないことを言いながら。
しかも絶対に親切から来る行為ではない。
「帰らないと、渚さんっ。
渚さんっ。
明日も仕事ですよっ」
と呼びかけてみたが起きない。
まあ、疲れてるのかな、と思い、三十分ほど寝かせることにした。
だが、どうやら、自身も疲れていたらしく、蓮もまた、爆睡していた。
目を覚ましたら、二時間経っていて。
しかも、何故、目が覚めたのかと思ったら、渚のスマホに着信していたからだった。
渚を膝に乗せたまま、テーブルの上で鳴りながら激しく揺れるスマホを身を乗り出して見ると、自宅、と表示されていた。
ぎゃーっ。
自宅っ。
手を伸ばして、なんとかそれを取ろうとするが、指先が当たって、弾かれ、ラグの上に落ちてしまう。
まあ、頭を持ち上げた方が起きるか、と渚の頭を下ろそうとした。
重いそれをなんとか持ち上げ、ソファに降ろしたはいいが、軽くなった足に一気に痺れが来て、スマホを取るどころの騒ぎではない。
蓮は、スマホに手を伸ばしたまま、ラグの上で悶絶する。
今、未来が来たら、面白がって、足を叩きまくるところだな、と思った。
『こうした方が早く治るんだよー』
と嘘かほんとかわからないことを言いながら。
しかも絶対に親切から来る行為ではない。



