「終わったぁ~」
 零さんが声を上げる。それに桜さんが、言葉を重ねる。
「じゃあ、」
「じゃあ?休んで…?」
「良い訳ないだろう。これやってくれ」
「えぇ…」
 と、残っている資料を渡す。
 資料の整理、と一口に言ってもやることは多い。まず、その資料に書かれた情報をパソコン入力する。同じ情報があったら、一つに纏める。そして、同じくくりのファイルに保存、4人分印刷する。明日持ち運びやすいようにホチキスでしっかりと留める。
 単調、と言えば聞こえがいいが、つまらなさの様なものが付きまとう。
「多すぎるって!終わるの?これ!!」
「私、もうそろそろ終わりますよ?」
「僕もだ。殆どやってない癖に、終わったぁなんて噓つくな」
「えぇ…だって…」
 零さんは、資料を見下ろして言った。
「一時間で5枚だよ?自己最高記録だから!」
「遅すぎますよ?零はなんでそんなに資料作成が苦手なんですか?」
「み、みつきぃ…」
 涙声は少し可愛いな…とか思ってないです。
「ほら、早くやれ」
「えー。美琴ちゃんの応援があったらできるんだけどなぁ…」
「一回桜さんに殴ってもらって脳を正常に戻してもらってください。と、いうことで桜さん、どうぞ」
「りょーかいっ、と。よぉし。歯ぁ食いしばれ…」
「え?ちょっと!?ね、待って!ねぇ、桜?桜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!」
 絶叫が響き渡った。