「触んないで……」 「どうして??どうしたら許して…」 「ハァ…ズルいよね…いっつも恵里香は。」 「え……??」 1秒ごとに縮まる距離。 ち、近い~…!! ほんの少し動いただけで、唇が触れてしまいそう…。 「恵里香の血をくれたら、許してあげてもいいけど。」 「私の血…?!」 どうして血がいいのか、分からない…。 でも俊が望むなら。 「いいよ…っ!!私の血を吸っても…」 私はそれでいい。 ただ俊の望みに応えていたい。