「渡辺〜〜〜っ!!もう、目を覚ましたんだなっ!?良かったぜ…」
「は!?ちょ、抱きつくなっ!!」
ドアから勢いよく走っては、俊に飛びかかるように抱きつく佐々木くん。
ジタバタしながら俊は、必死に離れようとしていた。
「良かったな、恵里香ちゃん!!」
「あ、ありがとう!!」
びっくり、した…!!
まさか頭ぽんぽんされるなんて。
「お前!!勝手に人様の彼女に手を出すんじゃないっ!!」
「しゅ、俊!?」
突然、グイッと引っ張られた腕。
「は?渡辺のキャラ変わった?」
「一時的に記憶喪失になっちゃってるみたいで…」
「話を変えるなぁ!!」
「なるほどなぁ…記憶が無くても嫉妬深いのは相変わらずだ。」
でもどうして俊は怒ったのかな。
急に彼女なんて言って、私の腕を引っ張られた…。



