美海に少しきつく言ってしまった。


花菜がそっとうなづいてくれた。


考えてること丸分かりなんだ。




美海は花菜に任せて、すぐに下へ向かった。



瑞「先生!!どっちかのゼッケン
脱がせてくれませんか?」



先「どうした、突然。
いまはバスケの試合中だぞ。
ギャラリーに戻りなさい。」

瑞「友達がゼッケンをどっちもつけてるせいで、試合がよくわからなくて楽しめてないんです。
友達は色がわからないんです。
いつもモノクロの世界にいるんです。

でも、心からたのしんで欲しいんです。
お願いします。どうかたのしませてやってください。」



先「、、、頭を上げなさい。

球技会のスローガン、わかっているか?」


瑞「一致団結~楽しかったと言える球技会に~」


先「そうだな。


まったく、困ったやつだ。
外してやるからその代わり、
あとで片付け手伝えよ。」


瑞「本当ですか!?
ありがとうございます。」