人が少なり始めた夕方近く。



道路沿いに無造作に並べられた消波ブロックのところにおばさんに呼ばれた。


日は傾いているらしい。



陽「これね、整理してたら見つけたの。
美海ちゃんにぜひ読んで欲しくて。」


1枚の白い封筒を渡された。


美「これは?」


陽「いつ見せようか迷ってたの。
でも、今だって思ってね。

って質問に答えてないわね。
陽斗から美海ちゃんによ。」


美「陽斗から?」


陽母「そうなの。書いてたみたい。」



美「読んでいいですか?」


陽母「読んでやって。」



白い便箋に、見慣れた癖のある
文字が見える。