連絡を受けて駆けつけた母はそっと、 ベッドの横にいる。 泣きたい。泣きたいのに、体が震えるだけで涙は一粒も出ない。 母の心配そうな視線が突き刺さる。 それから3日間、しばらく呆然と日付が変わっていった。 一時帰宅も許され、お通夜にもお葬式にも 参加したが、 お通夜でも、お葬式でも ずっと頭は働くことを拒んでいた。