陽「美海、大丈夫か?」

美「ありがとう。ごめんね。
また泣いちゃった。」


なでなで

陽「俺の見えないところで泣いてるより
俺の前で泣いてくれたほうが安心するからいいよ。

もう夜が近づいてるな。
もっと暗くなる前に帰ろう。」


美「うん。」

手を繋いで、家路に向かう。

少し遅くなったけど、送ってくれるみたい。


陽「今日は満月みたいだよ。美海、みえる?」


美「うん、空に真ん丸の白の点がみえる。」

陽「あれ、満月なんだよ。

いつもは欠けてるだろ?」


美「お月様。いつもね、夜に空見ることしないの。星っていう光がみんなには見えるのにあたしには見えないからさ、真っ暗な闇なの。

だけど、こうして陽斗と空見るのいいなー。星は見えなくても、お月様みえた。」


陽「よかったな。俺も美海と見えてよかった。」