美「私は、生まれつき色がわからないの。
わからないというか、見えないっていったほうが正確かな。
白と黒とグレー?ならはっきりわかるの。
それ以外は見たことがないの。」


晴「うん。」


美「瑞来が昔からあれこれ教えてくれて、
最近は濃淡でなんとなくわかるようになってきたんだ。

でも、似たような色とか、
同じ濃淡なのは全然分からなくて。


球技会で急にゼッケンが片方になったのは、瑞来があたしのために先生に頼み込んでくれたの。ゼッケンの色が識別出来なくて、全然試合がわからなかったから。」