ガチャッ

瑞「おい!こら!!人に物持たせてなにひとりで帰ってんだよ、矢形!!」



晴「ごめんごめん。美海ちゃんが陽斗に抱きつかれてたから助けたとこだったの。」


瑞「そうなんだー、へーー。
それはありがとうございました。

でも、女の子に押し付けるなんてねーー?
美海。」


美「あ、うん。矢形くん………。

(早く謝ったほうがいいよ。
瑞来、怒ると半端ないから。)」


晴「悪かったって。ありがとう、瑞来ちゃん。」


ギュッ


グラッ

晴「あっぶねー。」


瑞来が突然のことにビックリして

お盆を落としそうになった。


瑞来、私にばっか構ってるから、

あんまり恋とかしてないんだよね。



瑞「あんたがいきなり……。」



晴「瑞来ちゃん、ありがとう。

ほら、もう危ないから俺がもつ。」






ちょっとした優しさをもつ矢形君。