春、さくら、君を想うナミダ。[完]




「どした?」



「ハルくん……」



声が震えた。



彼の顔を見ると、



気持ちがゆるんで泣きそうになる。



「走ってくのが見えて、なんか様子がおかしいと思って……」



それであたしを追いかけてきてくれたの……?



「さくら?」



彼は心配そうな顔で、あたしを見つめる。



「……なんでもないよ」



「なんでもないっていう顔してないけど」