走って走って、ただ無我夢中で走り続けた。 携帯も鞄もない。 連絡も取れない。 どこにいるのかもわからない。 だけどそれでも会いたくて必死に走った。 逃げたくない。 話したい。 ちゃんと、知りたい。 その想いだけを持って走った。 そしてふと思いたった場場所に着いた先で、 椅子に座ってビールを片手に枝豆を頬張っている男。 あぁ… 「…いたっ」 それは紛れもない、探していた、…あいつで。 「…晴太っ…!」 ガラっとお店のドアをあけて名前を呼び、彼に駆け寄った。