「へぇ。じゃあお前にとってそいつは全てなんだ」 「…全て…。うん、そうかもしれない」 過去を思い出せば、思い出には全て空雨がいる。 楽しい思い出、悲しい思い出、辛い思い出…何もかも全部。 「…でも、自分の手でそれを、壊しちゃいました」 笑っている顔、泣いている顔、怒っている顔。 今でも頭にすぐに浮かんでくる。なのに―… 「私が…っ壊した…っ」 いつも、真正面からぶつかってきてくれる空雨を 遠ざけて、苦しめて …殺したのは、私だ。