高校二年生の菜子は、ある日不思議な少年、ルカと出会う。彼の正体は一年前に死んだ、菜子と同じ塾に通う生徒で、彼は片思いをしていた菜子への未練から幽霊となっていた。

ルカと過ごすうちに恋心に似たものを抱く菜子だが、それまで好きだった葉村がクラスでいじめられていることも気になり、二人の間で揺れる。葉村もまた菜子を好きだが、菜子の気持ちがルカにあると知り、もともと抱えていた自殺願望が強くなる。

そんな葉村を利用し、ルカは彼に幽霊である自分との体の交換を持ち掛けた。しかし結局自分が天国に昇ることを選んだルカは菜子や葉村に別れを告げ、消えてしまう。

それからひと月後、神の裁量で地上に舞い戻ってきたルカは、再び人間として生きられることになり、菜子と喜び合った。