*・*・* 「実織ちゃん、朝だよ」 シャっという軽い音とともにカーテンが開かれる。 眩しい朝日の中に立っているのは看護師さん。 昨日から私の担当になってくれた、高瀬さんだ。 今私が書いているケータイ小説の看護師さんと偶然にも同じ名前でびっくりしちゃった。 高瀬さんは長い黒い髪をお団子にしてまとめている。 実は私の中での「高瀬さん」のイメージと丸かぶり。 本当に驚いた。