『え? 』 ハッとしてドアの方を向くと、ドアに寄りかかった巳景くんがいた。 『お前、歌うまいんだな。曲も綺麗だし。自分で作った曲? 』 『え、なんで…? 』 『楽譜、ないから』 ああそうか、と合点がいった。 そして巳景くんはふわりと笑った。 『お前、すごいな』 あ、えくぼ、と思った瞬間、私は巳景くんに恋をした。 だけど、次の瞬間、爆弾を落とされた。 『お前、俺の曲作ってくんねぇ? 』