嗚咽が広がる。 気付けば私も、巳影くんも、涙を流していた。 『くそっ!』 日向くんは涙に濡れた拳を、壁に叩きつけて泣き崩れた。 私も、胸が張り裂けそうだった。 ずっといじめられていた私に初めてできた友達。 優しくて明るくて、夕凪ちゃんは最高の友達。 そんな夕凪ちゃんが、もう目を覚まさないかもなんて。 到底信じられなかった。