するとタイミング良く、ガチャとドアが開く音が聞こえた。



「お母さん! 私、えっと……」




「もう帰ったの? もっと遅いんだと思ってた」




「いきなりでごめんなさい……。
私、留学する! お母さんに反対されても絶対に行くから! 今から先生に伝える」



反応を求めてじっとしてても、お母さんは無言でした。



沈黙は肯定って言うし、いいってことにしとこう。




「ありがとうお母さん」



「まだ何にも言ってないけど」




そんな言葉も聞かずに部屋に言ってケータイを取り出す。