窓を開けたら絶景が広がってた。



ここは海沿いなんだよね。



太陽の光が海を照らしてとっても綺麗だったのだ。



あまりに綺麗だったから、感動で涙が出る。




「音羽?」


「……千里、おはよう。早いね」


「そういう音羽も早いじゃん」




千里が起き出した。



千里に涙流したのを隠すために私は後ろ向いて服で拭く。千里と隣に並んだ。



そしてしばらく痛い沈黙が続く。



「……音羽の昨日の言葉嘘だよね」



「何のこと?」



「好きな人いないって」



「……どういうこと?」