「よし! 忘れ物はないね!
……それじゃあ、行って来ます」
お母さんはお仕事があるからもう家にいないけど、とりあえず挨拶した。
「……あれ? 和樹がいない。珍しいな」
門から出たけど和樹はいなかった。
「どうしたんだろう……?」
ケータイ確認すると一件のメールが受信されていた。
和樹からだ!
早く起きすぎたから先行く……って
なんか矛盾してません?
早く起きすぎたなら待ってくれてもいいのに……。
とりあえず分かったと返信しといた。
1人で登校なんていつぶりだろう……。
和樹が朝練ある日だって、私が頑張って早起きして一緒に行ってたし。
だって好きな人と一緒に行きたいじゃん。
いくら待っても来ないってことがわかったから行くか。