小さな約束





『へー、留学ね……しかもオーストリア』



「どうしよう……お金かかっちゃいますよね?」



『推薦されたんなら多少は大丈夫じゃないの?』



「そうですか。わかりました」



『けど、決めるのは泉さんよ。私はなんにも出来ないわよ。まあ、相談には乗るけど』



「ありがとうございます。助かります」



『泉さん、素直じゃないはずなのに今日は素直ね……』



あれ、ほんとだ。



けど氷室さんだから素直になれると思う。



「珍しくそうですね」



『あと同い年なんだから敬語やめてよ。
変な気分になるじゃない……』




そういえばそうだったね……。




「ごめんごめん。初対面の時からなんか抜けられなくて……」



『これからお願いね。じゃあ、私ピアノあるから』