小さな約束









「ただいま」



「……」




お母さんは相変わらずの無視。



「お母さん、私コンクール優勝したよ?」



今日は珍しくお母さんに話しかけた。



「……それがどうかしたの」





第一声が"おめでとう"じゃないって。


分かってたけど、正直辛い。


子ども心がまだあって、お母さんにみてもらいたい気持ちだってあるもん。




「実はね、お母さん。
私先生にこんなもの勧められたの」



私はお母さんに思い切って、留学の話をした。



でも途中で「黙って」って遮られてしまった。




「すみません……」




お母さんは用事あるからって外に出てしまった。